45歳を過ぎたあたりから、めっきり物欲がなくなりました。
服や化粧品を見ても、全然欲しいと思わないんです。
一瞬は「素敵だな。」と思うのですが、よく考えると「まぁ、買わなくてもいいか~。」という気持ちになり、全然買い物していません。
ひょっとしてこれが「歳を取ると物欲がなくなる」ということなのかも!?
買い物が大好きだっただけに、「こんな状態で大丈夫かな?」と若干心配になったので、その心理を掘り下げてみました。
物欲がなくなった原因と、その代わりに欲しくなったものをまとめています。
「歳を取ると物欲がなくなる」7つの心理!
欲深い私は若い頃は服やコスメが大好きで、お金をつぎ込んできました。
そのせいで今も貧乏なのですが、最近めっきり買い物をしなくなりました。
物欲が湧かないんです。
ボーナス入ったら何買おうかなーってamazon見てるけど特になにも欲しいものが見当たらない‥歳を取ると物欲がなくなるとは本当なんだな
— ボンサック (@hayatomasu) December 1, 2017
私と同じ状態の人は結構いるけど、これまでお買い物大好きだっただけに、ちょっと心配。。。
そこで、セルフカウンセリングがてら心理を分析してみました。
物欲がなくなった原因
- 買うことに飽きた
- 物欲をはけ口にしなくても幸せを感じられるようになった
- 冷静な判断力が備わって「興味⇒購入」までの距離が遠のいた
- 必要なものは過去に買ったもので揃ってしまった
- 物では不安を解消できないことが分かった
- 変化がおっくうになった
- 老後のための貯金を優先する気持ちが強くなった
【心理①】買うことに飽きた
私は40代後半のアラフィフですが、この歳になると、買い物に対しての経験は十分積んでいます。
社会人になって自由に使えるお金が増えると、その気になれば物欲のままに買うこともできますよね。
- プチプラ価格の物をたくさん買う
- 自分の収入に対してちょっと背伸びしたお値段のものを思い切って買う
- 依存症かな?と思うくらい服やコスメを買ってしまった
- 頑張って節約して貯めたお金で満足のいく買い物をする
- 一生ものだと思えるものを手に入れた
など、物欲を満たす経験は、あらかたしてしまった・・・
大して収入が高くなくても、年齢を重ねるほどに購入体験は増えていきます。
欲しいものを手に入れた時の満たされた気持ちや、物を手に入れても何故だか満たされない気持ちも経験済みです。
買い物する前に「これを買ったらどんな気持ちになるかな?」というところまで想像できてしまうので、買い物に対するワクワク感がなくなってしまった・・・と言う気がします。
要するに買い物することに飽きてしまったという感じです。
【心理②】物欲をはけ口にしなくても幸せを感じられるようになった
歳を取ると物欲がなくなるのは、「歳を取ると丸くなる」のと深い関連があると思います。
若い頃は物事全般に対する理想が高くて「こうあるべき」論を自分にも他人にも押し付けて、ストレスを溜め込んでいました。
要するに現状に満足できていなかった。。。若い頃の物欲は、そのストレスのはけ口として必要なものだったんです。
ですが、社会人として長く過ごすうちに、自分と違う価値観の人と接する機会を重ねることで視野が広がり、「こういう人もいる」「こういうこともある」と思えるようになり、許容範囲が広がりました。
それに伴い、自分に対しても寛容になれるようになり、幸福度は格段に上がりました。
私は内向的で傷つきやすい性質ゆえにストレスを感じやすかったのですが、歳を取るごとに感情をコントロールできるようになって幸せを感じやすくなってきました。
「今のままの自分でOK。」と言う気持ちになれるようになった。現状に満足できるようになったんです。
そうすると、自然と物欲も低下してきます。
物欲をストレスのはけ口にする必要がなくなるんですね。
物欲がなくて
今月自分がほしくて買った物一個もない
幸せすぎる1か月だった!
— ぽろり (@happydays_1377) June 30, 2022
物欲が湧かないってことは自分の中で現状が充分幸せなんだと思ってます!
逆に満足できないから欲があると考えると、ある程度線引きできないと際限ないですよね…
私は物欲自体ほとんどないのですが、欲しいものがある時は買った時よりも買う時を想像してる時の方が意外とワクワク感が強いんですよね。— ケンマル@投資歴4年目の投資初心者 (@kenmal_kintore) June 28, 2022
やっぱり、現状に満足していると物を買わなくても幸せだと思えるようですね。
歳を取ると、見た目や健康状態の劣化といった嬉しくない変化もありますが、心に余裕が出てきて幸福度が上がるというメリットもあって、「歳を取るのも悪くないなぁ~」と思えてきました。
無駄な買い物をしなくても幸せを感じられのは良いことだよね♪
【心理③】冷静な判断力が備わって「興味⇒購入」までの距離が遠のいた
若い頃は、「これ素敵~」⇒「欲しいな~」⇒「よし、買おう!」までの距離がとても近かった気がします。
「ものに対して興味を持つ」ことと、実際に「購入」するまでが、セットな感じ。
ですが歳を取ると、その流れで購入したことで満足できなかった経験も多くなってきます。
欲しくて欲しくて仕方なくて買ったはずなのに、購入後は使わなかった・・・とか、買わなきゃ良かったと後悔することも・・・
そんな経験をするうちに、「本当は必要ないものは、数日様子を見ると欲しい気持ちが薄れていく」ことに気が付きます。
私の場合、歳を取っても「素敵だな。欲しいな。」という気持ち自体は消えていないんですが、1週間ほど様子を見るとほとんどのものが「なくても良いか~。困らないし。」という気持ちに変化してしまう。
そうすると、「欲しいと思ったもののほどんどは、買わない」という状態に。
物欲がなくなるというか、経験から培われた冷静な判断力が物欲を抑制している状態です。
どうしても欲しいものや必要なものは、半年や1年経っても「買いたいものリスト」の中に残っているので、そういうものは必要だと判断してちゃんと買っています。
【心理④】必要なものは過去に買ったもので揃ってしまった
若い頃は、まだ持っていないものが多いのだから、欲しいものだらけなのは当たり前です。
ですが、歳を取ると過去の物欲の結果で、必要なものや欲しいものはあらかた揃ってしまっています。
終末大感謝祭的なセールが大量発生しているが、特に欲しいものがないか欲しいものはすでに持っているという
— centre (@centrevillage) December 20, 2012
これも「歳を取ると物欲がなくなる」原因のひとつです。
【心理⑤】物では不安を解消できないことが分かった
物を買うと一瞬気分が良くなりますが、また満たされない気持ちになる・・・
結局の所「物」では満たされないよね。終わりがないし、何より持続力がない。
— Mitsu0 (@MTOFKD182) July 24, 2021
どんなに服を買っても化粧品を買っても、余計に寂しく感じる。物では満たされない何か。分かっている、暖かい優しい気持ちに満ち足りたいってことを。
— かおる (@K1108H) January 4, 2021
物欲を満たしても幸せにはなれない・・・歳を取ると、このことに気が付いてしまうんです。
衝動買いや買い物依存になりやすい人は、不安やイライラを抱えていることが多いですが、物を手に入れてもその不安は解消されないことが分かると、物欲は低下します。
【心理⑥】変化がおっくうになった
「新しいものを購入して生活を変化させることが億劫になり、現状維持の方が楽に感じるようになった」
というのも、歳を取ると物欲がなくなる理由のひとつだと思います。
「高機能の家電を買ったとしても慣れるまでに時間がかかるから面倒。長年使い慣れた今のもので良いや。」と、多少の不便さを感じながらも変化のほうがストレスになる。
これは心の老化とも言えるので、あまり良いことではないかもしれませんが、歳を取ると大部分の人が経験する気持ちではないでしょうか。
【心理⑦】老後のための貯金を優先する気持ちが強くなった
若い頃はいまいちピンと来ていなかった「老後」が、身近に感じられるようになったのも物欲がなくなった原因かもしれません。
一時的な物欲を満たすためにお金を使うくらいなら、安定した老後のために少しでも貯金したいという気持ちが勝つようになってきたため、物を買う機会が激減しました。
歳を取ると物欲がなくなる。その代わりに「健康」・「安泰」・「自由」・「時間」が欲しくなる
歳を取ると物欲がなくなるのは本当です。
かと言って、すべての欲がなくなるわけではなく、物欲がなくなった分、他に欲がシフトします。
私が欲しいと思う究極の物って、
- 健康
- 安泰
- 自由
- 時間
ですかね~。
健康が当たり前だった若い頃と違って、「あれ?こんなはずじゃなかったのに・・・」というような体力の衰えを感じ始めると、途端に健康が儚く尊いものに思えてきます。
貧乏なおひとりさまの私にとって、健康こそ一番の資産。
「死ぬ直前まで、そこそこ元気でいたい。」というのが一番の願いです。
そして、安泰。
無事で安らかな暮らしが一番。穏やかな老後を楽しみたいです。
さらに、幸せになるには、「自由と時間」が大切だと言うことも、歳を取るごとに実感するようになります。
それにはお金も必要。
「貧乏暇なし」の言葉通り、経済的自由がないと、時間の自由も確保できない。
物は不要だけど、お金は絶対に必要。
だからこそ、無駄なものに消費したくない!
目に見える「物」ではなく、概念的なものこそが幸せの本質だと気が付くのも、歳を取った証拠だと思います。
要するに「欲」がシフトしただけなのですが、「自分を幸せにしてくれるモノは何なのか?」がハッキリした結果、物欲が低下するんだと思います。
まとめ
物欲がなくなったのをちょっと寂しく感じるとともに「精神状態大丈夫かな、私?」と心配していましたが、分析してみると、どちらかというと良い変化でホッとしました。
これが「歳を取る」ということなんですね・・・
物欲が低下した状態にもかかわらず購入したものは、「本当に必要だし、欲しいもの。」ということ。
そういうものは、飽きずに長く使えています。
だとすると、今後は「自分が本当に欲しいものやお気に入りのもの」ばかりに囲まれて生活することになるわけで、そう思うと素敵ですよね?
「歳を取るのも悪いことばかりじゃないな~。」と思えます♪