服を買うのって、楽しいですよね。
自分に似合う色やデザインの服をお財布と相談しながら選ぶのも楽しいし、新しい服を手に入れると刺激的で新鮮な気持ちになれます。
ですが、『服を買っても買っても欲しくなる…』なら、一度自分を見つめ直すべきかもしれません。
- 買い物した直後は気分が良いけど、すぐに後悔と罪悪感が襲ってくる
- 残高が厳しいと分かっているのに買ってしまう
- 買っても買ってもどんどん欲しくなる
という場合は、買うことに依存しているのかも。
そんな場合は、服をいくら増やしたところで心は満たされないし、たいして着もしない増えすぎた服を見て「また無駄遣いしちゃった…」と罪悪感を感じるだけで、心の健康に良くありません。
あー服を買っても買っても欲しくなる。病気。まだ寒い日あるのに着々と夏物ばかり増えていく…
— みぃ (@iwpwZZZI) April 21, 2011
服を買っても買っても欲しくなるこの衝動。どうにかならないのかな(´Д` )
— 福見真紀 (@mak1tan) January 16, 2012
買い物にハマってしまう人、結構多いですね。
私も『服を買っても買っても欲しくなる』病になったことがあり、「学生の頃は、小さなタンスにおさまる程度の洋服で満足できていたはずなのに。あの頃に戻りたい…」と思っていました。
この記事では、『服を買っても買っても欲しくなる』心理と、服を買うことに依存する癖を直すための対策をまとめています。
服を買うことがやめられないのは、「ドーパミン」が分泌されるから。
服を買っても買っても欲しくなる(p*>ω<q) 完全に依存症だぁ……佐川急便の人もビックリだろーな
— はるな (@0208H) April 7, 2012
服を買っても買っても欲しくなる人は服が欲しいのではなく買うことに満足する傾向あり
— shiro (@shir00218) July 26, 2017
「服を買っても買っても欲しくなる」のは、一種の依存症と言えます。
特に、
- 特に買った後は着ないのに買ってしまう…
- お金がないから買っちゃいけないと分かっているのに買ってしまう…
という場合は、その可能性が高いです。
こういう場合、本当は服が欲しいのではなく「買うこと」自体に依存している可能性が高いです。
なぜ依存してしまうのかと言うと、買い物することで脳の報酬系という回路が刺激され、快感物質である「ドーパミン」が分泌されるから。
ドーパミンが分泌されると、楽しい気分や満たされた気持ちになり、嫌なことを忘れられます。
でもその効果は長続きしないので、また服を買って楽しい気持ちになりたくなる…ということの繰り返しになります。
根底にあるのは自己評価の低さ
依存は、精神的に安定し、満たされた状態では起こりません。
買い物依存やアルコール依存、ギャンブル依存など、いろんな種類の依存がありますが、その根底に共通してあるのは「自己評価の低さ」です。
ドーパミンは他人に評価されたり、難易度の高い目標を達成した時に刺激されます。
自己評価が低く自分に自信が持てないと、達成感や自己肯定感の高まりを得にくいため、より手っ取り早くドーパミンを分泌してくれる「服を買うこと」に走りやすいんです。
NHKあさイチで“ 買い物依存症”の特集を放送中。何かに依存する人の殆どが低すぎる自己評価で何かに衝動がかかるとのこと。皆 褒められたいんだって。突っつき合うだけの関係は 結局 歪が出来るのね。気をつけないと...(ーー;)
— Nobi (@nobik_6) May 9, 2011
買い物依存症に陥ってしまう女性の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
1真面目
2孤独感や寂しさを抱えている
3人に上手く甘えることができない
4常に誰かに愛されていたい、チヤホヤされたい
5自己評価が低く、自分に価値がないと思っている3と5はよく分かる。
— 🦌∞✈︎GadjiBeriBambi♱☠︎♱🌹 (@bambi_so_cute) September 24, 2016
↑私の場合、1と3と5に当てはまる…
依存先は買い物とは限らないけど、自己評価の低さは本当に害ですね…
買い物してる時しかドーパミン出ない
— に (@new3kiny) May 18, 2022
↑この状態がNGなんですよね。
他にドーパミン出す方法を見つけないと・・・
報酬系の回路は、本来はとても健全な仕組み
ドーパミンの分泌を促す報酬系の脳の回路は、本来はとても健全な仕組みです。
どういう時に刺激されるのかと言うと、
- 努力して成果を出した時
- 何かに夢中になっている時
- 絵画や映画などに感動した時
- 人から感謝されたり褒められたりした時
- 運動している時
など。
感情としては
- 「やった!」
- 「できた!」「わかった!」
- 「がんばるぞ!」
- 「嬉しい!」
- 「すごい!素晴らしい!」
という感じです。
「またあの爽快感や達成感を味わいたい!もっと頑張ろう!」という正のスパイラルに向かい、成長につながる…という健全な脳の回路です。
ですが、正直、努力とか運動ってだるいですよね。
努力しないで手っ取り早くドーパミンを出す方法があれば、どうしても楽な方法に逃げてしまいます。
それがアルコール依存症だったり買い物依存だったりするわけです。
小さな成功体験を積み重ねることで、乗っ取られた脳の報酬系回路を取り戻す!
「服を買っても買っても欲しくなる」のは、脳の報酬系回路が「買い物」に乗っ取られた状態。
これを奪い返すには、本来の健全な回路で働く仕組みを再構築する必要があります。
買い物依存症になりやすいたいぷ~てね( ´ ω ` )良くなったって実感とか達成感があまり感じられない?から危険うんぬん~
— ぽん (@monomo110) May 17, 2022
しかし何かを買うことで達成感を感じるの、よろしくないな。ただの買い物依存症。
— たけ(詠月) (@take_it02) January 8, 2021
↑それなら買い物以外で達成感を満たせば良いわけです。
そのために有効なのが、小さな成功体験を積み重ねること。
手っ取り早く買い物に逃げるのではなく、自力で
- 「やった!」
- 「できた!」
- 「わかった!」
- 「うれしい!」
を生み出すことで、健全な報酬系が働き、買い物に頼る必要がなくなります。
もう服を買わなくても大丈夫!満たされない心を1人で満たす5つの方法
「服を買っても買っても欲しくなる」状態から抜け出すには、ショッピングという手近な方法に依存せず、自力でドーパミンを絞り出す必要があります。
そのために有効なのが、小さな成功体験の積み重ね。
具体的には、以下のような方法です。
一人で心を満たす5つの方法
- 夢中になれるものや新しい趣味を見つける
- 将来の目標を設定し、計画を立てて実行する
- 細かくて具体的なTODOリストを作る
- 有酸素運動をする
- 質の良い睡眠をとる
夢中になれるものや新しい趣味を見つける
「何かに夢中になって食事も忘れてしまった…」こんなふうに脳が集中している間は、ドーパミンが増加します。
集中している間は何も感じませんが、その時間が過ぎた後に得も言われぬ爽快感を味わえるのはこのためです。
手先の作業に集中するとドーパミンどぱどぱ分泌されてやり過ごせるよね。
カッケェ作品ばかりじゃないですか!服のワンポイントとか縫ってもも楽しいかも。くッ、沼に引きずり込まれる予感が……!!— あや (@btsug) October 19, 2021
家事でも集中するとドーパミン溢れるよな
— みどりいろのしんぞう💚2周年グッズ準備中✨ (@midori_shinzo) February 29, 2020
集中できるものなら何でもOK。
絵を描く、音楽を聴く、料理をする、資格試験の勉強をする、手芸、ガーデニング、掃除、DIY・・・。
仕事とは別の時間を忘れて没頭できるような趣味を見つけ、自分の世界にどっぷり浸かることで買い物しなくても良い気分になることができます。
体験談:買い物しなくても、文章を書くことで気分が良くなることが分かった
私の場合、アルコールのほうに強く依存していたせいか、深刻な買い物依存にはなりませんでしたが、それでも毎月のように服を買っている時期がありました。
アルコールや買い物という手近なものに依存することから抜け出せたのは、ブログのおかげです。
それほど深い考えもなく始めたブログでしたが、文章を書くことに集中した後は、何とも言えない爽快感や達成感を得られることに気が付いたんです。
日々日記をつける人ならわかると思うけれど、ランナーズハイならぬライターズハイのようなものになる。集中して文章を書くとドーパミンがドクドク出る。結果、後から読み返すと、ちょっと恥ずかしい手紙になってしまったりする。
— FCZわ (@radikyon) July 24, 2012
↑「飲酒や買い物に頼らなくても、ドーパミンを自家発電できる!」と気が付いてからは、「服を買っても買っても欲しくなる」ことは、全く無くなりました。
むしろ「服を買う時間や選ぶ時間がめんどくさい」と感じるほどに。
そんな時間があったらブログを1記事でも多く書きたいと思うからです。
「買い物」⇒「文章を書くこと」に依存先が変わっただけかもしれませんが、買い物に依存するよりはより生産的・健康的だと思うので、満足しています。
また、服を買うことで得られる満足感は一瞬ですが、集中することで得られる快感は長続きすることにも気が付いたんです。
文章を書く作業って楽しい。
脳が研ぎ澄まされる感覚があって、しっかり生きてんな〜って感じ。ジャンクフードとか食べてる時って脳破壊されてるよね。ドーパミンが簡単に出ちゃうから本当良くない。#ドーパミン #ジャンクフード #ライティング
— KAZ (@kazuart21) August 13, 2021
↑そうそう。こんな感じ。
手近な依存先に頼らず、自分の力でドーパミンを出せてるな~と、妙な満足感があります。
無駄遣いしてしまった罪悪感も皆無だし、なんなら副業としても成り立つから将来の為にもなる。
今は全く稼げていないけど、良い趣味を見つけたと思っています。
将来の目標を設定し、計画を立てて実行する
ドーパミンの分泌は、何かを達成した時の他に、「何かが起こるかもしれない」と期待した時にも、活性化されます。
旅行の計画を立てている時にワクワクが止まらなくなるのは、このためです。
目標を設定し計画を立てて実行することで、期待と達成、両方のタイミングで報酬系が刺激され良い気分になることができます。
体験談:5年計画を立てたら、ポジティブなスパイラルにハマった!
夢中になれるブログという趣味?副業?を見つけたことで、アルコールや買い物などの手近な依存先に興味を失った私。
そうしたら何故か、自分の将来や「今後どうしたいのか?」を真剣に考えられるようになりました。
そこで、とりあえず5年先までの目標を設定してみました。
計画を立てているときに活性化する期待の報酬系でワクワク感が止まらず、そこで分泌されたドーパミンによって「よ~し、やるぞ~!」とやる気スイッチがONになります。
さらに実行して目標を達成することで今度は達成の報酬で得られたドーパミンで、「やった~!できた!!」とポジティブな気持ちに。
そこで分泌されたドーパミンがさらなるやる気を呼ぶから、ポジティブスパイラルから抜け出せない状態に♪
細かくて具体的なTODOリストを作る
前述の目標を立てて実行することと同様に、さらに細かくて具体的なTODOリストを作ることでより高い頻度でドーパミン分泌を高めることができます。
手の届きやすい小さな目標を設定するのがポイント。
そうすれば、「何も達成できなかった」ということにはならず、こまめに自分を肯定することができます。
そうすることで、ドーパミンが脳内を駆け巡った状態でさらに次の課題に取り組むことができるんです。
体験談:こまめに自分を肯定することで、買い物しなくても爽快な気持ちに!
「服を買っても買っても欲しくなる」状態だった時は、土日にショッピング欲が刺激されることが多かったです。
休日は予定もなくストレス解消になるような趣味もなかったため、ふら~っと百貨店やショッピングモール、駅ビルに出かけ、可愛い服を見ると買ってしまう…
そこで、週末の行動をできる限り細かくチェックリスト化することにしました。そうすることで、空白の時間をやることで埋めて買い物欲を抑える作戦です。
これが大正解で、チェックを入れる度に気持ち良くなってやる気が出るし、やることに埋め尽くされているから買い物に出かける気持ちになれない。
頑張れば何とか手が届くかなと言うくらいの小さな目標を定め、達成を繰り返していくと、快感ややる気を生むドーパミンが良く働くようになり、物事をプラスに捉える脳回路が成長し、次第に「自分はうまくいく」という自己効力感(適切な行動を遂行できると言う予測や確信)が形成されていくのである。
— 脳科学_bot (@mybot_bot) June 24, 2022
↑私の場合、達成できて当然のこともチェックリスト化しました。
朝起きてからのモーニングルーティン、日中の予定、夜やることに決めているナイトルーティンまで、すべてをTODOリスト化し、できたらチェックしていく。
そうすると、「やった~できた!」と感じる機会が何度も得られるので、日曜日の夜には、達成感と爽快感で満足して眠れる・・・
この繰り返しで気が付いたら、「あれ?今シーズン服買っていないや。」と言う状態に♪
お金を使わなくても満足感を得られるのは、とても良い気分です。
有酸素運動をする
服が欲しくなったら、体を動かすのもおすすめです。
ウオーキングでもランニングでも、心拍数が上がる運動なら何でもOK。
運動すると何もしていないときに比べて、心拍数は上がり汗をかきます。
つまりシンドい状態になります。
そうすると脳がこの事態に対処するため、ご褒美の快感物質=ドーパミンを合成し、良い気分になれます。
ランナーズハイが、有名ですよね。
ジョージア大学の研究によると「20分の軽い運動後3~4時間は集中力や考察力が高まる」ことが分かってます。運動によって脳の血液が改善されて意欲に関わるドーパミン放出。しかもストレッチや体操でもOK。運動すると疲れて集中力ダウンするかと思いきや逆です。筋肉疲労は残りますが、脳は全快します。
— じんぱち|全集中の没頭術 (@jin8_man) June 23, 2022
ストレッチなどの軽い運動でも良いそうですが、個人の経験から言うと、少し汗をかくぐらいの負荷の高い運動のほうが効果が高いです。
体験談:タバタ式トレーニングが最高におすすめ!
有酸素運動の中でも、特におすすめなのが「タバタ式トレーニング」。
タバタ式トレーニングは、立命館教授の田畑泉氏が科学的に証明したトレーニング法で、「HIIT(ヒット)」という名前でも浸透しています。
20秒間の“強度の高い運動”と、10秒間の“休息”を繰り返す、合計4分間ほどのトレーニングですが、やっている間はすべての思考が吹っ飛ぶほどキツイ。
集中力を高める毎日4分の運動習慣💡
運動をすると分泌される「ドーパミン」は集中力を高めたい時にも実は効果的。1日たった4分のなわとびやジョギングでも、ドーパミンが分泌され、頭がスッキリします!数時間その状態が続くそう。Todoで頭がいっぱいになっている時にはPCを離れて運動しましょう!🏃♀️
— ホクレア|女性経営者・フリーランスのオンラインコミュニティ (@HokuleaStyle) June 17, 2022
4分と言うわずかな時間でも、ドーパミンは出る!
4分間の極限の先にある爽快感と達成感は、病みつきに♪
物欲も吹っ飛びます。
質の良い睡眠をとる
睡眠不足はドーパミン伝達を阻害するため、買い物などの他のドーパミン分泌を促す行動に依存してしまいがち。
質の良い睡眠をしっかりとることで、無駄遣いも減ります。
体験談:眠りを改善したら物欲が低下。
私が「服を買っても買っても欲しくなる」病だった時は、常に睡眠不足でした。
WEBデザインの仕事が忙しく、平日の睡眠時間は4時間程度。
土日は昼まで寝ていますが、「寝ているだけだとストレス解消できない!」と買い物に出かけて、服を買ってしまう…という生活。
それが、睡眠時間と質を高めることを意識し始めてから、自然と物欲が低下しました。
ブラックすぎる職場から転職したことと、最大の依存先だったアルコールをやめたことで、睡眠がしっかりととれるようになり、不安やイライラを感じることが少なくなったからだと思います。
睡眠ってホント大事です。
「服を買っても買っても欲しくなる」から抜け出したらすっかり無欲になって、ちょっと寂しい(笑)
私の場合、アルコールへの依存の方が深刻だったことと、経済的に破綻するほどの浪費ではなかったこともあって、「服を買っても買っても欲しくなる」病については長年見過ごしてきました。
そうは言っても、服を買うたびに無駄遣いへの罪悪感を覚えていたのも事実。
罪悪感を持つたびに自己評価が下がり、そうすると余計に買い物してしまう…といった悪循環に陥っていました。
アルコールへの依存を克服したのをきっかけに、「服を買っても買っても欲しくなる」病も克服しようと対策したところ、物欲は見事におさまりました。
もうここ2年くらい、服を買っていません。
以前はちょっと素敵で手の届きそうな価格帯の服を見つけると、自分のものにせずにはいられなかったのに、最近は「欲しい」という気分にならないんです。
どんなに素敵な服を見つけても、「同じようなの持ってるしな~」とか「本当に必要?いつ着るの?」とか「今ある服で足りてるじゃん。」とか「その分貯金しておこう」とか考えてしまって、どうしても購入に踏み切れなくなってしまいました。
買い物に行っても結局買わないで帰ってくるので、最近は買い物にすら行っていません。
以前は、何か欲しい気分になると服を買っていたのですが、最近は何を買ったらよいか分からない(笑)
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無欲になり過ぎてちょっと寂しい気持ちにもなりますが、小さなクローゼットにおさまる程度の服で満足できている今の自分の方が好き。
「無駄遣いしていない自分」「我慢できている自分」が誇らしいし、浮いたお金をスキンケアにかけて素肌を磨いたり、ショッピングに使っていた時間を散歩にあてたりするほうが、はるかに健全だと思っています♪
苦手だった貯金もできるようになったよ♪
まとめ
「おしゃれを楽しみたい」と言う気持ちは素敵なことだし、シーズンごとの楽しみや適度なストレス解消法として新しい服を買うのはとても幸せを感じられることですよね。
ですが、
- 不安やイライラの解消手段として服を買っている
- 服を買った直後は良い気分になれるが、その後罪悪感がある
という場合は、満たされない心に原因があるので、いくら買っても幸せにはなれません。
脳の報酬系回路を刺激する買い物以外の方法を実践することで、まずは一度浪費をやめましょう。
他の方法で小さな成功体験積み重ねれば、「服を買わなくても大丈夫」な状態になれます。
そうすれば、服を買うことを純粋に楽しむ心を取り戻すことができますよ!