そろそろ冬物の季節かな…と、セーターを手に取ってふと気になったのが、「セーターの寿命ってどれくらいなんだろう?」ということ。
こんまりメソッドで洋服を整理したのが去年の夏なので、「もしかしたら今年の冬はいくつか賞味期限切れの服もあるかも!?」と気になりました。
そこで、セーターの寿命を調べてみました。
一般的に、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維の場合の平均寿命は、「2~3年」、ウールの場合は「3~5年」と言われています。
お手入れや着用回数によっては、もっと寿命を延ばすこともできます。
きちんとお手入れされたウールのハイゲージニットなら、「10年~20年」着られることも!
一方でポリエステルやアクリルなどの化学繊維のローゲージニットの場合は、1年でダメになることも…
このように、素材やお手入れ方法によっても寿命が大きく変化するため、一概に「セーターの寿命は〇年!」とは言い切れません。
この記事では、セーターの寿命や捨て時、長持ちする着用の仕方やお手入れ方法についてまとめています。
セーターの寿命はどのくらい?
セーターの寿命は、素材によって異なります。
ポリエステルやアクリルなどの合成繊維のニットは、毛玉ができやすいため見た目の劣化が早く、寿命は「2~3年」。
ウールの場合は「3~5年」と言われていますが、5年どころか10年でも20年でも着られると思います。
これは私の経験から言えることで、今回の片付け祭りで20代か30代前半の頃に買ったウールのハイゲージニットが出てきましたが、見た目は新品のようにキレイでした。
ニットは劣化していないのに、それを着る私の見た目の劣化が酷くて(泣)、似合わなくなってしまい捨てたのですが…
ウールは、長持ちするんです!
ウールのセーターの寿命が長いのは、洗濯回数が少なくて済むから。
ウールは汚れが付きにくいため、それほど洗濯しなくてOKなんです。
ウールの衣服は洗濯が少なく済むためエネルギーと水の消費を削減できるほか、衣服の「新品のよう」な見た目を維持できます。 ウールセーターは洗濯するまでに14回着ることができます。 製品寿命において400回まで着ることで、その衣服の環境負荷を68%削減することができます。
出典:ウールの世界
仮に400回着られるとして計算すると…
週に1回着るとして、400週着続けられる。
セーターを着る期間を10月~3月までとすると、ワンシーズンで約20週間。
と考えると、20年くらいは着られる計算になります。
ちゃんとお手入れして虫食いにさえ気を付ければ、10年以上は余裕で着られる。
それは私の経験上確かなことです。
ローゲージとハイゲージのニットでは、網目の細かいハイゲージのニットのほうが寿命が長くなります。
網目が荒いローゲージのニットはどうしても毛玉ができやすくなるため、外見が損なわれやすくなるんです。
ですので、アクリルなど化繊混合のローゲージニットは短命になりがちですが、ウール100%のハイゲージのセーターなら、お手入れ次第では10年~20年は着ることができるんです!
セーターの寿命(捨て時)を見極める方法
一般的に言われているセーターの寿命は分かりましたが、あくまでも目安でしかありません。
もっと早くあるいは遅く、捨て時が来る場合もあります。
以下のような兆候が見られた場合は、「捨て時」と判断し、思い切って処分したほうが良さそうです。
毛玉が取れにくい・毛玉ができやすくなった
毛玉が付いたニットは、みすぼらしく見えます。
そんな時は毛玉取りを使用すると、新品同様にキレイにすることができます。
ですが、生地が劣化してくると、毛玉取りを使用してもすぐにまた新しい毛玉ができるように…
こうなった場合は、捨て時と判断し、思い切って処分しましょう。
穴が開いた
虫食いや何かにひっかけてしまった、キャンプで火の粉が飛んだ…このような原因で、セーターに穴が開くことがあります。
針と糸で自分で修復したり修復専門の業者に依頼することもできますが、手間やコストを考えると、買い替えたほうが良いかもしれません。
ヨレヨレに伸びてしまった
着用と洗濯を繰り返すことで、ニットがヨレヨレに伸びてしまった場合も、捨て時と判断して良いでしょう。
襟ぐりや袖口が伸びてしまうと、見た目が悪いだけではなく、冷たい風が入って寒さを感じやすくなります。
↓ 襟元がヨレてしまったので、このセーターは捨て時かな…
シミや黄ばみがとれない
自宅での洗濯やクリーニングに出しても取れないシミや黄ばみができた場合も、捨て時です。
白やベージュなどの淡い色は特に汚れが目立ちやすいため、定期的にチェックして捨て時を逃さないようにしましょう。
セーターを長寿命にするための着用方法とお手入れ方法
セーターの寿命は、着方やお手入れ方法によっても大きく変わります。
お気に入りのニットは、できるだけ長く着たいですよね。
セーターを長寿命にするために、以下のポイントに注意しましょう。
連続して着用するのを避ける
寿命を延ばすのには、着用頻度を下げるのが一番です。
かと言って、ほとんど着ないのはニットを持っている意味がなくなるので問題外ですが、毎日同じニットを着続けるのはやめましょう。
少なくとも、着用後1日空けることで毛羽立ちがおさまり、毛玉ができにくくなります。
最低でも2枚、できれば3枚持っておけば、交互に着ることができるため、寿命が長くなります。
ブラシや毛玉取り器でお手入れする
着用後は、ニット専用のブラシで埃や汚れを落とします。
ブラッシングの際に染みや食べこぼしを見つけたら、固くしぼったタオルで拭き取りましょう。
毛玉を見つけた場合は、小さなハサミでカットします。
毛玉がたくさんできている場合は毛玉取り器が便利ですが、生地が傷まないよう、取扱には注意しましょう。
この洋服ブラシと毛玉取り器は数年前に買ったのですが、「もっと早く買っとけば良かった!」と思うほど便利♪
家に帰ってニットを脱いだらブラシをササっとかけ、目立つ毛玉ができたら「毛玉とるとる」でキレイにしてます。
毛玉ができると、くすんで野暮ったい印象になりますが、毛玉取りをすることで新品のように見違えるから手放せない!
洗濯の回数を減らす
皆さん、セーターって何回着たら洗濯しますか?
私は、ウールのセーターを週1程度のペースで着て、ワンシーズンに1、2回くらい選択する程度です。
ウールの衣服は洗濯が少なく済むためエネルギーと水の消費を削減できるほか、衣服の「新品のよう」な見た目を維持できます。 ウールセーターは洗濯するまでに14回着ることができます。 製品寿命において400回まで着ることで、その衣服の環境負荷を68%削減することができます。
出典:ウールの世界
ウールは汚れが付きにくいため、それほど頻繁に選択しなくてOK。
洗濯しなくても、14回ほど着られるとしたら、複数のセーターを交互に着ればワンシーズン1回程度で大丈夫という計算になります。
汚れを見つけた場合でも硬く絞ったタオルなどで部分的にケアして、なるべく洗濯を控えたほうが良いでしょう。
衣服が傷む一番の原因は、毛羽立ちや繊維の損傷を招く「洗濯」ですからね。
長時間ハンガーに掛けない
セーターを長時間ハンガーに掛けると、型崩れの原因になるのでNG。
一日着たニットは、ハンガーに掛けて休ませる必要がありますが、数時間休ませたら畳んでタンスなどに片付ける方が良いです。
干す時もハンガーを使わず、平干し用のネットを使うのがおすすめです。
重いニットも平干しネットを使えば、型崩れすることなく安心です♪
できるだけ手洗いする
表示を確認してネットに入れれば洗濯機で洗うこともできますが、やはりできれば手洗いしたほうが安心です。
お気に入りのニットは、丁寧に押し洗いして寿命を延ばしましょう。
まとめ
セーターの寿命は一概に「〇年!」とは言い切れません。
と言うのも、素材やお手入れ方法によっても寿命が大きく変化するからです。
私の経験上、最高に長持ちしたニットは1万円以上したウールのハイゲージのものでした。
一方で今回捨てることになったユニクロのニットは、ウール100%ですが5年も持たなかった…
長寿命のセーターを選びたいなら、やっぱり価格も一つの基準になることは確かだと思います。
そうは言っても、高価なニットでも着用方法やお手入れ方法によっては短命になってしまうことも…
少しでも長く着たいなら、日頃のお手入れも大切です。
今回は寿命を迎えたユニクロのセーターとお別れしましたが、断捨離をきっかけに、これまでよりもモノを大切に扱えるようになったので、今後買った服の寿命はさらに延ばすことができそうです♪