壊れて電源が入らないパソコンの処分の仕方が分からず、5~10年くらい放置してきました。
ですが、こんまりメソッドで片付けが進むにつれて、不要なモノが家にある状態が我慢できなくなってきました。
そこで今回思い切って処分を決め、電源が入らないパソコンのハードディスクを取り出しました。
個人情報漏洩防止のために、HDDを壊してから処分したいのですが、具体的にどうやって壊せば良いのでしょう?
ネットをさまよっていたら、「塩水につける」という壊し方を見つけました。
本当にこの方法で壊せるの?
結論から言うと、塩水にHDDをそのままつけておくだけでは中まで水が浸透しないため、壊し方としては不十分です。
塩水に浸けるならシールで封されている部分を剥がして、中までしっかりと塩水が浸透するようにしましょう。
なおかつ、短時間では効果がないので、数週間はつけたままにしておく必要があります。
もっと簡単な壊し方としては、「HDDを完全に分解して、プラッターを破壊する」という方法。
私は今回、プラッター破壊を試してみました!
また、ハードディスクの破壊までしてくれる買取業者にお任せするのもおすすめです。
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HDDの壊し方は?塩水につけるのが良いって本当?
壊れて電源が入らないパソコンのデータ消去方法が分からず、とりあえずノートパソコンの裏蓋を開けてHDDを取り出しました。
このHDDさえ手元に置いておけば、個人情報が流出する心配がないわけです。
取り出したHDDにUSB接続できるハードディスクケースを付けて、少しの間外付けHDDとして使っていました。
ですが、やっぱり邪魔になり、処分したいと思うように。
HDDを物理的に破壊してしまえば、処分の際に万が一悪意のある人の手に渡ったとしても情報を悪用される心配がなくなります。
そこで、HDDの壊し方を調べてみました。
その中に「塩水につけると良い」という情報を見つけたのですが、本当なのでしょうか?
本当なら、一番簡単で良いですよね。
でも結論から言うと、「塩水につける」だけではHDDの壊し方としては不十分です。
なぜかというと、塩水に浸けても内部まで水が入っていかない場合、データが記憶されているプラッターは無傷だからです。
HDDをそのままつけておくだけでは中まで水が浸透しないため、塩水に浸けるならシールで封されている部分を剥がして、中までしっかりと塩水が浸透するようにしましょう。
なおかつ、短時間では効果がないので、数週間はつけたままにしておく必要があります。
HDDを塩水に浸けたまま数週間家に置いておくのは、場所も取るし面倒…
と言うことで、「塩水に浸ける以外のHDDの壊し方」を調べてみることにしました!
塩水に浸ける以外のHDDの壊し方
塩水に浸ける以外のHDDの壊し方には、どのようなものがあるのでしょうか?
HDDの壊し方をいろいろ調べてみたところ、以下の方法があるようです。
HDDの壊し方
- 磁気装置を利用する
- 完全にパーツを分解する
- ドリルで穴をあける
- ハンマーで叩く
- 水や塩水につける
磁気装置は高額なので、「データ消去サービス」を提供している業者に依頼するのが現実的。
パソコンを丸ごと処分依頼するなら「データ消去サービス」を利用したいけど、HDDを取り出してしまったので、できれば自分で何とかしたい。。。
塩水につける方法は、中まで水が浸透しないと意味がないことが分かりましたが、ドリルやハンマーで壊すのも、十分ではないようです。
なぜかというと、やはりデータが記録されているプラッターまで完全に破壊できるとは言い切れないから。
今回私が選んだのは、2の「完全にパーツを分解する」です。
ハードディスクのパーツを完全に分解すれば、ホコリやゴミがディスクの記録面に付着し、再度組み立てても普通はデータが読めなくなります。
念には念を入れて、分解して取り出したプラッターを破壊すれば完璧です。
塩水よりおすすめのHDDの壊し方!「完全にパーツを分解する」にチャレンジ!
ノートパソコンから取り出した2.5インチのハードディスクを分解してみます。
分解に使ったのは、このドライバーセット。
ポチップ
24個なんて使わないし、トルクスドライバーは100均でも売ってるからもったいないかな…と思ったのですが、買って大正解でした!
このうちの3つは確実に必要だったので、100均で揃えるよりも効率が良かった!
プラスドライバーの1.5でカバーについたネジを外していきます。
表面に貼られたシールの裏にもネジが隠れているので、シールを剥がして確認。
またその下にも小さいシールが貼ってあり、ここにネジが1本隠れているようです。
やっぱりあった!
これでカバーのネジは完全に外すことができました。
基盤のネジは、プラスドライバーの2.0でした。一箇所どうしても外せなくて困りましたが、結果的には、基盤は無理に外さなくても分解はできました!
HDDのカバーを外します。
このカバーが固くて外すのが大変でした…細いドライバーの先端を隙間に入れて、てこの原理で持ち上げることで何とか外せました!
これがHDD内部。鏡のようにピッカピカに光っているのが、プラッターです。
プラッターさえ見つかれば、こっちのもの。
後は外せるネジを外して、分解できるところまで分解します。
他のネジもプラスドライバーとトルクスドライバーで外せました。
プラッターのところのネジは、T5サイズのトルクスドライバーでした。
分解できるところまで分解した様子。
もうこの状態になれば、プラッターにホコリや汚れなどが付着しているので、元に戻してもデータは読めないはずです。
ですが、念には念を入れて、完全に破壊します。
プラッターの素材は、ガラスもしくはアルミ。
このプラッターは、ガラスでできているようです。
ドリルで破壊したり、やすりで傷をつけることで、データが復元できなくなります。
私は、ペンチで破壊しました。
ガラスなので、破壊する際に破片が飛んで怪我しないよう、フリーザーバッグに入れてその上からペンチで挟みました。
分解したHDDの各パーツは、不燃ゴミ扱いになります。
「塩水につける」という壊し方だと、本当にデータが読めない状態になっているのか不安が残りますが、これだけ完全に破壊できれば「これで絶対にデータは読めない」という自信が持てるので安心です。
HDDの破壊を業者に任せるという方法もある!
私は自分でHDDを破壊しましたが、「ハードディスクを破壊すると有害物質が飛散する恐れがある」との情報もあります。
なので、自分で破壊するのが心配な人や、めんどくさいと思う人は、HDDの破壊までしてくれる買取業者に売るのもひとつの方法です。
おすすめは、【ジャンク品パソコン買取ドットコム】。
故障したパソコンの買取や処分に特化した業者だけあって、しっかりとHDDの消去もしくは破壊をしてくれるので安心です。
他店で査定を受けた後に見積金額提示することで、1円でも高く買い取ってくれます。
「捨てるしかない」と思っていたパソコンに思わぬ高値がつく可能性も!
ネットで匿名での事前査定ができるので、実際の申し込み前に大体の金額が分かりますよ!
まとめ
個人のパソコンだしそこまで重要な情報は入っていないと思っても、クレジットカードやWebサービスのアカウントが悪意のある人に渡ったら大変なことに…
データの流出を防ぐために、HDDの物理的破壊は有効です。
「塩水につける」という方法を選ぶなら、確実に中まで水が浸透するようにして、数週間放置してくださいね。
取り出したプラッターをやすりで傷つけたり、破壊したりするのが個人でできる限界かと思います。
「自分でいろいろやるのは面倒!」と言う人は、HDDの破壊やデータ消去をしてくれる業者に依頼するのもおすすめです。